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【医療・薬事専門学校】神戸医療福祉専門学校

2010年06月21日 (月)

「整形靴技術者」を養成‐靴製作と販売をアドバイス

 高齢化時代を迎え、患者を中心に、いろいろな分野の専門職が連携しながら、治療やリハビリテーションを行う「チーム医療」が、より重要になってきている。神戸医療福祉専門学校は、中央校に「介護福祉士科」「鍼灸科」「精神保健福祉士科」の3学科、三田校に「理学療法士科」「作業療法士科」「言語聴覚士科」「救急救命士科」「義肢装具士科」「義肢装具士科4年制」「整形靴科」の7学科を設置。充実した実習施設や設備を備え、学科間の連携教育などを通して、時代のニーズに合った人材を養成している。

 特にチーム医療に貢献する人材育成では、リハビリ系学科(理学療法士科、作業療法士科、言語聴覚士科、義肢装具士科)を設置している強みを生かし、実際の症例をもとに、チーム医療に欠かせないケースカンファレンスの模擬授業を取り入れている。

 チーム医療では、それぞれの立場から意見を出し合って、患者を中心とした医療を実現することが第一になる。ケースカンファレンスを通して、各専門分野と力を合わせて仕事をしていくことの重要性を理解し、質の高いチーム医療やリハビリテーションへのアプローチなどを身につける。

 また、整形靴科では、扁平足や外反母趾など足のトラブルを抱えている人に、健康靴専門店などで適切な靴の提案と製作ができる「整形靴技術者」を養成している。日本で整形靴技術者を養成している唯一の専門学校だ。

 整形靴は、足の形状や症状に合わせて作られた靴のこと。足の型をとって木型から作るものや、既成の木型を修正して作るもの、既成のコンフォートシューズを加工するものがある。

 同科は2年制で、医学の知識と一人ひとりのトラブルに合わせて靴を製作する技術だけでなく、コミュニケーション能力や相手の立場に立った提案ができるカリキュラムが組まれている。

製作実習に重点を置いている

製作実習に重点を置いている

 カリキュラムは、1年次で人体の構造や運動学、機能解剖学など医学的知識と、整形靴の基礎を学んだ後、本格的な靴の製作も行う。2年次では、製作実習に重点を置き、実際に足に障害を持つ人にも協力してもらい、実践的な知識と技術を身につけ、卒業までの2年間で10足以上の靴を製作する。

 さらに、整形靴の本場ドイツで、「整形靴マイスター」の資格を取った講師から直接指導を受けることで、本場ヨーロッパの「デザイン性と機能性を兼ね備えた靴作り」を学び、より高度な技術の習得を目指す。

 就職についても万全のサポート体制をとっている。在学中から希望先への就職を目標に置き、キャリア形成にも力を入れている。昨年も就職率100%を達成した。

 就職先も整形靴メーカーや靴のパーツメーカー、シューズメーカーをはじめ、健康靴専門店、義肢装具製作施設など多岐にわたる。国内や海外で独立開業している卒業生もいる。

 日本で唯一の養成校として、整形靴技術者の情報発信などの活動にも力を入れている。健康用品や福祉用具を扱うアンテナショップとして、ザニテーツハウスPOSC(ポスク)の運営や、GOSR(ドイツ整形靴研究会)の設立にも事務局として貢献した。

 ザニテーツハウスというのは、フット&ヘルスケア先進国のドイツで見られるように、健康用品や福祉用具を扱う店舗とそれらの製作を行う工房が一体となった店舗形態のこと。

 POSCでは、これを日本向けにアレンジ。「健康のトータルケア」を目的とした店舗作りをしている。店内は、健康靴フロア、鍼・灸フロア、整形靴・健康福祉用具工房が一つとなって、生活習慣病をはじめとする様々なトラブルに合わせたケアメニューによって、トータルで快適な生活をサポートする。また、整形靴科、義肢装具士科の学生の実習の場としても活用されている。

神戸医療福祉専門学校
http://www.kmw.ac.jp/
ザニテーツハウスPOSC
http://www.posc.jp/



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