◆「具体的な薬の使い方を患者さんに説明しないで下さいと、薬局薬剤師にお願いしています」。以前、皮膚科専門医から聞いたこの言葉が、耳に残っている。その医師は、処方せんを全面的に院外へ発行しているが、薬剤師には限られた役割しか求めていないようだ
◆アトピー性皮膚炎などでは患者個々のその時の症状によって、どの外用剤をどう使うかは異なってくる。医師自らが十分に説明しているからこそ、余計な混乱を招きたくないため薬剤師の説明は無用とのことだろう。それにしても、薬剤師をもっと有効活用すればいいのに、と思ってしまう
◆在宅医療に関わる別の医師からも「多数のスタッフが自宅に出入りするのを患者さんや家族は嫌がる。これ以上、在宅に関わるスタッフはいらない」と聞いたことがある。薬剤師の能力や役割に対する理解不足が、これらの言葉の裏にある
◆とはいえ、理解が足らないと医師を責めるのはお門違い。薬剤師が深く関わることで医療の質が上がり、それは医師のメリットにもなることを、薬剤師が実践し医師に体験してもらえれば、風向きは大きく変わる。地道な努力が必要だ。
メリットを体験させる努力を
2010年07月09日 (金)
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