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【MR支援ツール&サービス】医学アカデミー

2010年09月15日 (水)

導入から継続までフルサポート‐グループネット生かしスキル研修

 製薬業界が転換期を迎える中、これまでディテール一辺倒だったMR活動にも変化が生まれている。自社製品の商品知識のみならず、医療全般に関して総合的な知識がなければ、MRは医師のパートナーになれなくなっている。製薬企業側も、MR教育の重要性は認識しつつも、教育分野に充てられる人的資源は限られているため、人材育成が大きな課題だ。こうした中、医学アカデミーでは、グループ法人として運営している薬剤師国家試験予備校、病院や薬局など医療機関のネットワークを活用し、未経験MRを対象とした導入教育から、MR認定取得後の継続教育までフルサポートしている。例えば、研修プログラムの一環として、医療従事者の生の声を聞くことで、主体的に知識・スキルを習得できると同時に、高い倫理観も学ぶことができる。

 医学アカデミーは、薬剤師の国家試験対策予備校「薬学ゼミナール」、理学療法士を養成する専門学校などの教育事業のほか、同系列の法人として、医療法人「瑞穂会」や調剤薬局「まごころ薬局」を運営。医療分野で多角的に事業を展開してきた。薬剤師の国家試験対策で高い実績を残す中、7年前から、薬ゼミトータルラーニング事業部(YTL)として、製薬企業向けにMRの教育研修を開始。導入教育をはじめ、MRの認定試験対策として、問題集などの資材製作や模擬試験を実施している。現在、導入教育研修のアウトソーシング市場では、約7割のトップシェアを誇っている。

 今後、注力していくのが、継続教育研修のサポート。これまで、製薬企業からアウトソーシングされる教育研修事業は、導入教育が大部分を占め、MRとしての基礎の習得や、認定試験に合格するためのトレーニングがメインだった。

 継続教育では、医療現場ですぐにMR活動ができる、ハイレベルな研修が求められる。その品質に応えられるだけの基盤がなければ、ニーズに対応することができない。継続研修の受託で、同社の大きな強みとなっているのが、グループ法人に医療法人や薬局を抱えていることで、医師や薬剤師、看護師、栄養管理士、理学療法士など、それぞれの分野で活躍する医療従事者のネットワークがある。製薬企業が抱える様々な課題に対して、このネットワークを活用しながら、解決のためのサポートを行っている。また、最近では、製薬企業だけではなく、病院スタッフを対象とした研修も行っている。

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 既に、MRが主体的に学習でき、営業現場ですぐに活用できるよう、ユニークなスキル研修が実施されている。その一つが、医師と行うロールプレイ。講師を務める医師が患者役、MRが医師役となって、実際の外来診療を疑似体験するトレーニングだ。例えば、「腹痛を訴える患者に対して、医師の立場でどう診療するか」。当然、患者を診察し、的確な処方を行うためには、医療全般の知識がなければ務まらない。ロールプレイを終えると、患者役を務めた医師から、専門的立場でアドバイスを受ける。

 医師の立場を経験したMRは、「患者視点に立った情報提供活動」の存在に気づかされることになる。実際、このトレーニングは、導入教育としてもカリキュラムに組み込まれ、早期段階から実施している。

 そのほか、映像を活用したコンテンツも充実している。「処方せんからどんな患者背景、症状からどんな疾患が推測されるか」を考えるというもの。その後に医師の解説を聞いて、理解を深める。知識を詰め込む「受身型」ではなく、MRが自ら考えることで、日々の営業活動に活用できる。

 YTLの事業ビジョンは、「MRの基軸教育」。製薬企業への入社前から導入研修、認定試験対策、継続研修、製品研修、スキル研修、専門領域研修、マネージャー研修などMRの全階層に対し、MRがそこで学べる内容があり、必要なスキルの習得を支援していくもの。同社の担当者は、「未経験MRから、指導的立場にあるマネージャーまでフルサポートしたい」と語る。

 今後、製薬企業の事業効率化が進むと同時に、「MR教育のアウトソーシング化」も加速することが予測される。受託している製薬企業からは、「タイムリーな情報を吸収できる」「知識だけでなく、研修が難しいMRの倫理も学ぶことができた」との意見が寄せられており、好評のようだ。今後、時代の変化に合わせた製薬企業向けのコンテンツを提供していく方針だ。

医学アカデミー
http://www.ytl.jp



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