ファイザーは、医療用医薬品事業の人員4000人について、最大で800人を削減する方向で検討を開始した。米ファイザーが進めているコスト削減策の一環としている。また、研究施設の集約に伴い、愛知県名古屋市の中央研究所も閉鎖する予定だ。
米ファイザーが22日(現地時間)に開かれたアナリストミーティングの中で発表したもの。米ファイザーは2008年度時点で全世界で40億ドルのコスト削減を求めていた。
それについて、昨年開かれた記者会見で岩崎社長は、日本法人に求められていた経費削減については、人員削減をせずに、会議関係にかかる費用などの見直し、製品プロモーションの外注を集中することなどによって、06年末までに達成できるとの見解を示していた。
しかし、ジェフリー・B・キンドラー会長兼CEOが、就任後に事業戦略を再検討した。その結果、グローバルで開発が進められていた大型品の高脂血症治療剤であるトルセトラピブの開発中止、製品の特許切れなどの要因に対応するため、研究機能の集約、人員の適正化、生産性の向上などを行うことになった。
日本では、医療用医薬品事業部門のMRや管理部門の人員などを15020%削減する予定だ。 中央研究所に所属する研究者などへの対応は現在検討中だという。
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