◆「お互いに顔を知っていることが大事」。薬薬連携の推進に取り組み始めた病院の薬剤師から聞いた言葉が印象的だった。病院と薬局の薬剤師間の連携では、それぞれの業務フローに連携の方策をどう落とし込むかに目を向けがちだが、人と人との関係作りもまた重要なのだという
◆その病院では、地域の薬局薬剤師を対象に勉強会を定期的に開催した。その機会を通じ病院薬剤師は、院外処方せんを応需する薬局薬剤師の顔を知った。薬局薬剤師の側も、病院でどんな薬剤師が働いているのか、分かるようになった
◆顔見知りになってからは「薬局薬剤師からの問い合わせの電話が、自分を指名して来ることが増えた」と、その病院の薬剤師。医師に疑義照会を行う前の相談などを、気軽に電話で話せる関係になった。「以前は聞けずに薬局で悩んでいたのでは」と話す
◆在宅医療における多職種連携に加わる上でも、地域の医療スタッフと顔見知りになることは重要だ。ともすれば、薬局薬剤師は店内に閉じこもりがち。機会を見つけて積極的に外に出て、顔を売るべきだろう。小さな一歩の積み重ねが、職能発揮につながる。
「お互いに顔を知っていることが大事」
2010年12月15日 (水)
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