明治製菓と独製薬企業「フレゼニウスカービ」日本法人は、国内での抗癌剤後発品事業について長期的・包括的な戦略提携に合意した。今後、フレゼニウスの抗癌剤後発品パイプラインの中から、両社で合意した品目を対象に、フレゼニウスが国内で開発を進め、明治が独占的に販売を行う。明治は、フレゼニウスとの提携を通じて、後発品事業の抗癌剤領域に本格参入を目指す。
今回の提携は、抗癌剤後発品事業に参入したい明治製菓と、日本事業の拡大を目指すフレゼニウスの思惑が一致したもの。今後、フレゼニウスのバイオ後続品を除く抗癌剤後発品パイプラインの中から、両社で合意した品目を対象に、フレゼニウスが国内で開発・承認申請を行う。上市後はフレゼニウスが製造し、明治が独占的に販売する。
既に両社は、フレゼニウスが開発中の抗癌剤後発品のうち、2~3品目で合意しており、2012~13年には、提携第一号製品の上市を目指している。
明治は、感染症・中枢神経領域の周辺分野で、新薬・後発品事業を展開してきたが、後発品事業の抗癌剤領域に本格参入し、後発品事業全体を強化したい考え。