◆スギ花粉症の本格シーズンがやってきた。昨夏の猛暑が大きく影響し、2011年シーズンは過去最高の飛散量と予想されるだけに、患者にとっては戦々恐々の状況である。既に花粉が飛び始める目安とされる温度計は302℃に達した。いよいよ来週にも、大量飛散の猛威が全国を覆い始めることになるかもしれない
◆ただ、万全の備えで臨もうとしても、対策はマスクや眼鏡による防備、薬剤による初期治療など、限られた手段しかない。生命に関わる疾患でないだけに、花粉症への対応は悩ましい
◆最近は、アレルゲンエキスを舌下投与する免疫療法の注目度が高まっている。長期間の治療が必要な反面、根治できる可能性が約7割という治療法であり、期待が高い。また根治ワクチンの開発も進んでいる。こうした治療法は、花粉症を根治できる画期的な治療となり得る
◆今後は医療費とのバランスも大きな問題となる。花粉症関連の経済損失は約3000億円に上ると推計されており、医療財政の逼迫に一役買っている。根治療法の登場は、日本の国民病、医療財政を取り巻く環境を一変させるだろう。
スギ花粉症の本格シーズン
2011年02月07日 (月)
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