厚生労働相の諮問機関の社会保障審議会が10日、1年ぶりに総会を開き、新会長に、自治体行政学を専門とする政治学者の、大森彌東京大学名誉教授を選出した。また、この日から新たな委員として、財政制度等審議会会長で、社会保障改革に関する集中検討会議にも名を連ねる、吉川洋東京大学大学院教授や、中央社会保険医療協議会会長の遠藤久夫学習院大学教授らが加わった。
会合には、細川律夫厚労相と大塚耕平副厚労相が出席。細川氏は、社会保障制度改革の厚労省案を4月にとりまとめるため、省内の検討本部で検討を進めていることを説明し、「国民が安心して生活できるかが、この改革にかかっている。皆さんにも議論をお願いしたい」と呼びかけた。