アース製薬は14日、保有するフマキラーの普通株式約345万株を、エステーに売却すると発表した。3月18日に1株当たり408円で売却し、売却額は約14億円。アースではここ数年、投資目的に加え、経営統合も視野に、フマキラー株を買い増ししており、今回の全株売却により、協業は断念する形となった。
買い受けるエステーは、昨年5月にフマキラーと資本業務提携を行い、販売促進サポート業務の共同取り組みや、両社の得意分野を生かした商品開発などを推進してきた。今回は、フマキラーの株式を追加取得する形で、取得後の保有割合は25・58%となる。エステーでは今回の株式取得に関して、「両社の事業発展、収益性の強化など、より一層の提携関係の強化を図ることが目的」としている。