◆取材で訪れた病院の薬剤部長室の壁に、各製薬会社の社名を1位から10位まで順に並べた表が貼ってあるのを、時折見かける。薬剤部長に聞くと、各社のMRが1年間に病院を訪問した回数を、多い順にランキングしたものだという
◆訪問回数1位の会社名をわざわざ大きく表示しているところに、何らかの意図を感じる。訪問回数の多さと売上規模は概ね比例しているが、必ずしも売上規模の順番通りではないのが興味深い
◆知り合いの大手製薬会社MRに、この表について聞いた。彼は苦笑しつつ、「確かにときどき見かける。中小メーカーのMRは数が少ないから、頻回に訪問したくてもできない。そういうメーカーへのあてつけとも受け取れる」
◆薬剤部長の真意は図りかねるが、「MRはもっと病院や薬剤部に足を運んでほしい」との思いを込めたものだろう。その意図を、ランキング表で示すことの是非はここでは問わない。もっとも、「役立つ情報を持たずに訪ねてくるのはやめてほしい」という逆の声も、病院薬剤師からよく耳にする。MRと病院薬剤師のよりよい共生関係の構築を望みたい。
MR訪問ランキング
2011年02月23日 (水)
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