ドリンクを香港で発売
エーザイは、日本の一般用医薬品事業の主力ブランドの一つである「チョコラBB」ブランド製品の販売を、アジアで本格的に展開していく。第1弾として、3月1日から香港で「チョコラBBドリンクビット」を、現地の代理店を通じて“食品”として新発売する(日本での同製品は第3類医薬品)。同社では「香港での新発売を足がかりに、中国への展開を進め、さらにはアジア地域での拡大を目指したい」としている。
ビタミンB2主剤の「チョコラBBプラス」をはじめ、チョコラBBブランドは、1952年の発売以来、女性層を中心に、幅広い層の支持を集めている。チョコラBBグループとしての10年3月期売上高は、前期比6・5%増の105億円で、今期は110億円を予想している。
近年、アジアでは経済成長に伴ってヘルスケア関連のニーズが高まっている。特に、香港のヘルスケア市場は成長を続けていることもあり、日本で広く愛用されているチョコラBBブランドの製品を手軽に求めてもらうことで、香港の生活者のヘルスケアニーズに応え、さらにはアジア地域へのブランド浸透を視野に入れている。
香港で食品として発売する「チョコラBBドリンクビット」は、日本では肌のトラブルを改善する一般用医薬品ドリンクとして、08年10月から発売している。1本(50mg)中に、ビタミンB2リン酸エステル20mg、ビタミンB625mg、ビタミンB1硝酸塩5mg、ニコチン酸アミド30mg、ヨクイニンエキス100mgを配合している。
さっぱりした風味で飲みやすく、チョコラBBドリンクシリーズの中でも低カロリーで、カフェインを含んでいないため、就寝前にも飲用できるのも特徴。同社によると「飲みやすい風味が、香港の女性から高く評価された」そうで、「今後も“キレイと元気を応援するチョコラBBブランド”を通じて、日本のみならず、アジアの人々の多様なヘルスケアニーズへの充足と、ベネフィット向上に一層貢献していきたい」としている。