◆ある総合医療系大学ではチーム医療を「チーム」で学べる環境づくりが進んでいる。1年次から各学部の学生がチームを組んで体験学習し、討論する。5年次の実務実習も附属病院で各学部学生がチーム医療を実践する。新たな時代の薬剤師教育に向け、何と理想的な環境か!単科大学には夢のような環境だ
◆しかし、悩みもある。チーム医療教育の実践による教育効果の測定や、改善点の解析が困難なこと。チーム作業が中心になり、個人の力量が判定しにくいという。持てる者の贅沢、と見る向きもあろう
◆医学部を持たないある大学では、一般病院や老人保健施設等での連携・学習、大学附属の薬局開設などを検討、チーム医療教育の実践を目指した。インフラ以外に法的な障壁に阻まれ、“病院”は諦め、最終的に「在宅医療=チーム医療」の観点で医院等の設置を模索する
◆一歩踏み込んだ6年制教育の息吹を感じる。医療人としての薬剤師教育は大きな目標だが、アプローチは多様でかまわない。中庸を踏まえつつ、良い意味の“いい加減”の発揮が、大学の独自性、魅力となる。
新たな時代の薬剤師教育
2011年03月02日 (水)
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