◆行政刷新会議が推進しようとしている一般薬のネット販売等の規制緩和。賛成派と反対派が、それぞれ「ネット」と「対面」の優劣をめぐる議論で接点が見出せない状態の中、6~7日の「規制仕分け」で方向性が示されるのだろうか
◆議論の焦点は、賛成派は「利便性」を、反対派は「安全性」を前面に押し出すこと。通常の物販におけるネットの利便性はいうまでもない。しかし、医薬品の適正使用では、専門家が関与する対面販売の方がネット販売よりも、安全面の担保で優る点は多いと思う
◆ネット推進派は「薬局・薬店で販売時に説明をしない現状があり、それにネット通販は劣らない」「離島や山間僻地在住者の利便性が損なわれる」というかなり極端な例を挙げてきた。事実、それらに既存の薬局・薬店がきちんと対応してきたかどうか。やはり改善の余地はある
◆しかし、改正薬事法による新たな販売制度は、原則として医薬品の対面販売を重視している。それは、一般薬といえども生命関連商品だからだ。国民視点での規制緩和が、逆に国民の健康生活を脅かすような結果にだけはならないでほしい。
「利便性」と「安全性」
2011年03月04日 (金)
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