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【東日本大震災】薬学生の実務実習にも影響‐3期途中で中止の大学も

2011年4月8日 (金)

今年度実施への波及必至

 昨年度から始まった薬学生の実務実習は順調に進んでいたが、先の東日本大震災の影響で、東北と関東の2ブロックを中心に、多くの大学が第3期実習の中断を余儀なくされた。関東では、震災の直接的な被害が少なかったため、受入先との話し合いの中で一部継続との判断もあったが、交通機関等の大きな混乱もあり、大学によっては一律中止を決めたところもあった。

 東北ブロックでは128人の学生が病院実習、143人が薬局実習を受けており、その中で約170人の実習継続に支障が生じた。特に宮城、福島両県では東北大学、東北薬科大学、奥羽大学の3校が、いずれも震災直後に実習中止を決定した。また、比較的被害が少ないとされた青森県の青森大学でも、県内約20人の実習は継続したが、県外の約10人が中断となった。

 今年度の第1期は5月16日から7月29日までだが、奥羽大学では一部の入試、授業開始などを延期することや、原発問題も流動的なことから、「どれだけ学生が来られるか分からない状況であり、実質的に第1期の実習を行うことは無理」と判断。北海道や関東の2ブロックの協力を得て、2期と3期に振り分け、実施せざるを得ない状況だという。

 また今年度から、新たに岩手県の岩手医科大学薬学部、福島県のいわき明星大学薬学部で実務実習がスタートする。このうち、いわき明星大学では、施設の復旧が4月下旬の予定であることや、入試の一部延期もあり、予定通りに実習を行うのは厳しい状況だ。

 宮城県の東北薬科大学は300人ほどの学生を抱えており、被災で実習受け入れ体制が不十分でも、順次、実施せざるを得ない状況にある。実習を受け入れる主体は被害の大きい東北ブロックであることから、他ブロック、他県への協力を求めざるを得ないと見込んでいる。

 一方、関東圏でも震災後の交通の混乱、計画停電などにより、各大学は実習していた約2000人の学生に、自宅待機や実習中止などの措置をとった。なお、第3期の対象学生は病院実習1112人、薬局実習は864人だった。

 関東ブロック23大学で、自宅学習などに変えるなど、実習期間途中で中止としたのは北里大学、慶應大学、国際医療福祉大学、千葉大学、日本大学などだった。

 実習施設へ学生が通え、かつ施設自体も受け入れが可能な場合、個別に継続としたのが昭和薬科大学、城西大学、城西国際大学、高崎健康福祉大学、帝京大学、帝京平成大学、東京大学、東邦大学、日本薬科大学、明治薬科大学、横浜薬科大学などで、大学により対応が分かれていた。




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