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【ASCO2011】新規抗癌剤の臨床成績が続々

2011年6月8日 (水)

 第47回米国臨床腫瘍学会「ASCO2011」が3日から5日間にわたって、米国シカゴで開かれた。ASCOでは、新規抗癌剤の最新データなどが相次いで報告された。

「ベムラフェニブ」‐死亡リスクと癌進展抑制

 転移性悪性黒色腫(メラノーマ)を対象とした抗癌剤「PLX4032」(一般名:ベムラフェニブ)の国際共同第III相試験「BRIM3」の結果、ベムラフェニブ群は、対照薬のダカルバジン群に比べて、死亡リスクと癌の進展を有意に抑制したと発表された。

 「BRIM3」は、未治療のBRAF遺伝子変異がある転移性メラノーマ患者675人を対象に、ベムラフェニブとダカルバジンを直接比較した無作為化多施設共同試験。その解析が行われた結果、主要評価項目の全生存期間と無増悪生存期間について、ベムラフェニブ群はダカルバシン群に比べて、死亡リスクを63%と有意に低下させ、癌の進展も74%抑制する成績が得られた。

抗体医薬「SGN‐35」‐寛解期間20.5カ月に

 再発難治性ホジキンリンパ腫を対象としたCD30標的抗体・薬剤複合体「SGN‐35」の第II相試験の結果、単剤投与で完全寛解した患者の奏効期間中央値が20・5カ月となることが発表された。また、再発難治性の未分化大細胞リンパ腫を対象とした試験では、「SGN‐35」単剤投与での完全寛解率が、前回公表時の53%から57%に上昇した。

 「SGN‐35」の第II相試験は、自己幹細胞移植で効果がなかった再発・難治性ホジキンリンパ腫患者102人と、再発・難治性の未分化大細胞リンパ腫患者58人を対象に、単剤投与の有効性・安全性を検討したもの。主要評価項目の「客観的奏効率」については、再発・難治性ホジキンリンパ腫で75%の患者、再発・難治性未分化大細胞リンパ腫で86%の患者が達成している。

「ダコジェン」‐AMLで生存延長も、有意差は示されず

 急性骨髄性白血病(AML)患者を対象としたDNAメチル化阻害剤「ダコジェン」の第III相試験結果が発表された。主要評価項目の全生存期間は、対照群の支持療法か低用量シタラビン療法群に比べ、ダコジェン群で延長したものの、統計学的な有意差は得られなかった。

 ダコジェンの第III相試験は、予後不良と判定された高齢者のAML患者を対象に、ダコジェン群と患者選択療法群(支持療法か低用量シタラビン療法)を比較した無作為化非盲検試験。解析の結果、全生存期間の中央値について、ダコジェン群が7・7カ月、患者選択療法群が5・0カ月と延長する成績が得られたが、統計学的な有意差は示されなかった。

 ただ、AML患者を1年間フォローアップした解析結果でも、ダコジェン群は患者選択療法群に対し、全生存期間を延長する結果が得られた。有害事象については、これまで報告されている安全性プロファイルと同等だった。




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