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【製薬協】MSDを「資格停止」‐違反続きで指導強化へ

2011年06月16日 (木)

 日本製薬工業協会は15日、都内で開いた理事会後の記者会見で、会員会社のMSDの公正競争規約違反事案を受け、コンプライアンス委員会で同社に対する「会員資格停止」措置を決定したと発表した。昨年10月に「警告」措置を受けたにもかかわらず、同様の事案が発覚したことを重く見て、除名に次ぐ重い処分に踏み切った。今後6カ月ごとに、MSDから体制改善に向けた活動報告を受け、当面は2年間にわたり指導を行っていく考え。

 MSDは、昨年8月に続き5月にも、4件の金銭提供などが公正競争規約違反行為に当たるとして、医療用医薬品製造販売業公正取引協議会から「厳重警告」を受けた。同社の違反行為は2度目に当たるため、3日のプロモーションコード委員会では、最も重い「厳重警告」措置とされ、14日のコンプライアンス委員会に諮問した結果、「会員資格停止」措置を行うことが決定。15日の理事会で了承された。

 「会員資格停止」措置は、除名に次ぐ重い処分で、過去に前例がない。これを受け、MSDは会員としての義務を履行しなければならないが、総会や各委員会などの活動に参加できない。ただし、コンプライアンス委員会が認めた活動には参加できる。

 記者会見で川邊新専務理事は、「2度目の違反であり、除名という意見も多く出たが、会員にとどめることで、しっかり指導していくことが望ましいと判断した」と説明。その上で、「社内の文化、体質の問題もあり、改善には時間がかかるのではないか」との見方を示し、「常に報告を受けながら、2年間はしっかり状況を把握し、指導していく」と方針を述べた。



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