1日付で一般社団法人に移行した日本ボランタリー・チェーン協会(VC協、東京台東区)は、新法人としての設立総会と理事会を、6日に都内で開催した。総会では新役員の選出が行われ、会長として小川修司氏が再任された。新法人設立記念パーティーであいさつした小川会長は、「組織体制は変わっても、VC協自体の本質的な部分が変わったわけではない。今後も一層の組織強化に努め、中小小売業の団結組織にふさわしい、独自の役割を果たしていきたい」と抱負を述べた。
VC協は1966年5月、政府が革新的な中小商業施策として打ち出した、ボランタリーチェーンの育成助成策に呼応して設立された全国団体。食品、家具、宝飾眼鏡、寝装寝具、ギフト、医薬品など、異業種の数多くのボランタリーチェーンが会員として参加し、会員にとっての異業種交流の場、情報交換の場ともなっている。
現在、医薬化粧品関係では、オールジャパンドラッグ(東京中央区)、ジョヴィ(大阪市)、ハロー・ファーマウェイ(東大阪市)、協同組合F・A・D(東京足立区)の4チェーンが正会員として加盟している。
一般法人への移行を機に、定款その他の内部規約の改正と役員選出が行われた。定款改正は、会員基盤の強化を目的に、正会員にはチェーン運営企業だけでなく、取引企業および関係諸団体の賛助会員も、正会員への入会を促すなど、新規会員の発掘による入会勧誘に取り組むこととした。また、理事数も従来の定員35~40人から、15~20人とスリム化を図った。
新たな幹部には、小川会長のほか、安井隆豊(日本優良家具販売協同組合)、菅田茂(ジュエラーズジャパン)、泉田幸雄(オールジャパンドラッグ)の副会長3氏がそれぞれ再任されたほか、斎藤充弘(全日本食品)、佐伯行彦(協同組合セルコチェーン)の両氏が新たに副会長に選任された。また、これまで副会長を務めた田中彰氏(全日食チェーン商業協同組合連合会)は、名誉会長となった。