テバファーマスーティカル・インダストリーズ・リミッテッド(テバ)と大洋薬品工業は14日、テバが大洋薬品工業の発行済み株式の約100%を、740億円で取得完了したと発表した。大洋薬品はテバ社の子会社として、テバグループに統合される。また、同日付で、テバから2人が新たに大洋薬品の取締役として就任した。
テバグループの社長兼CEOのシュロモ・ヤナイ氏は、「テバが展開する日本でのビジネスに、大洋薬品が加わることで、日本市場でリーディングカンパニーになるという、戦略的目標を達成することができるものと確信している」とコメント。
一方、大洋薬品の島田誠社長は「日本のジェネリック医薬品市場拡大のため、テバと協力することで、製品ポートフォリオ、研究開発、生産で、統合シナジー効果を追求していきたい」としている。株式購入資金は、現金と銀行からの借入金を充てる。
両社は5月に、戦略的業務提携として、テバが大洋薬品の発行済み株式57%を取得し、子会社化することを発表。最終的には100%の株式取得を目指す方針を示していた。
新取締役は、モシェ・マノー、ツィピ・オゼール‐アーモンの両氏。