シンバイオ製薬は、大阪証券取引所のジャスダック市場に上場することを決めた。上場予定日は来月20日。募集株式として510万株を発行し、調達資金は抗癌剤「リゴサチブ」、抗癌剤「ベンダムスチン」の開発費用とマイルストン支払いに全額充当する予定。
シンバイオ製薬は、普通株式510万株を発行し、市場から資金を調達する。募集株式の払い込み金額は、今月29日の取締役会で決定する予定で、来月11日に株式の発行価格を決めた後、同月19日まで株式の一般募集を行うとしている。
上場で得た資金については、米オンコノバ・セラピューティックスから導入したリゴサチブの2012年、13年度に実施する第I相試験費用とマイルストン支払いのほか、ベンダムスチンの多発性骨髄腫、初回治療のマントル細胞リンパ腫の第II相試験費用とマイルストン支払いに全額充当する。
シンバイオは、癌・血液・自己免疫疾患の3領域を重点分野に事業展開するバイオベンチャー。開発第1号製品のベンダムスチンは、導出先のエーザイが昨年12月に、トレアキシンの製品名で国内販売を開始した。11年度売上高は19億3300万円を見込んでいる。