社会保険診療報酬支払基金は、処方箋を発行した医療機関のレセプトと調剤レセプトを患者単位で照合する「突合点検」や、同一医療機関のレセプトを患者単位で複数月にわたって照合する「縦覧点検」を、来年3月審査分の医療費から開始する。
いずれも今年度当初の導入予定を、東日本大震災への優先対応を理由に延期していたが、関係者と調整して年度内実施にメドをつけた。
同基金では現在、医療機関が堤出したレセプトの初めて調べる「原審査」では、単一レセプトだけを点検し、保険者や医療機関が改めてチェックを求めた場合の「再審査」で必要に応じて突合点検や縦覧点検を行なっていたが、今後は、原審査の段階で両点検を実施する。
調剤レセプトと医科・歯科レセプトの食い違いや、過去にさかのぼった不備を洗い出すことで、審査漏れを減らす。