厚生科学審議会感染症分科会予防接種部会は1月27日、定期接種化を検討している7ワクチンの予防接種法上の疾病区分を了承した。インフルエンザ菌b型(Hib)や小児肺炎球菌など4疾病を集団予防効果のある1類疾病に、ヒトパピローマウイルス(HPV)(子宮頸癌の予防)など3疾病を個人予防に比重を置いた2類疾病に分類する。
予防接種法の対象となる疾病は、1類疾病と2類疾病に分類される。1類疾病は、集団予防に比重を置いて、直接的な集団予防(流行阻止)を図る目的で予防接種を行う疾病で、ジフテリアや百日せき、ポリオ、麻疹、風疹などが該当する。
2類疾病は、個人予防に比重を置いて、個人発病・重症化およびその積み重ねとしての間接的な集団予防を図る目的で予防接種を行うもので、インフルエンザが該当する。
厚労省は、▽Hib▽小児肺炎球菌▽水痘▽おたふくかぜ――の4疾病を、集団予防効果のある1類疾病に分類。感染後に死亡に至る割合が低かったり、有効な治療法が存在するため致命率が高くない、HPV、B型肝炎、成人肺炎球菌の3疾病は、2類に位置づけた。