◆マイタケ、ヨーグルト、そして今度はトマトジュースが店頭で品切れだという。京都大学大学院農学研究科の河田照雄教授らの研究グループが、トマトから脂肪肝や高中性脂肪血症などの脂質代謝異常の改善に有効な新規成分「13-oxo-ODA」を見出したとのテレビ報道によるものらしい
◆河田氏らは、肝細胞などを用いたイン・ビトロの解析結果から、トマトでも、特にトマトジュース中に脂肪燃焼作用を有する13-oxo-ODAが多く含まれることを発見。肥満マウスで顕著な改善効果が得られることを確認したという
◆トマトには、赤い色素の「リコピン」に活性酸素を消去する「抗酸化作用」があることが知られている。今回の研究では肥満に伴う脂質代謝異常の改善に有効な成分が発見されたということがポイントなのだろう
◆一方、昨今の店頭品切れは「トマトジュースを飲むと痩せる」と判断した消費者心理の表れなのだろう。効能・効果をうたえない健康食品が国内売上高1兆円超の市場規模を考えると頷ける話だが、何とも早計に思えて仕方ない。
トマトジュースが店頭品切れ
2012年02月20日 (月)
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