グローバル対応に強みを発揮‐信頼される企業を目指して
世界23カ国に展開する最大手のグローバル・リクルーティング・カンパニーであるロバート・ウォルターズ・ジャパン(本社・英国、デイビット・スワン社長)は、ヘルスケア領域で順調に成長を続けている。ヘルスケアでは特に、CROとGE薬でニーズが高く、今後も成長する領域であるとの見解を示している。また、今後は、ニーズに的確に応えるだけではなく、同社から優秀な人材を紹介するビジネスモデルの確立に挑むなど、さらなる信頼を得てサービスの拡大・充実を積極的に図っていくことにしている。今後の事業展開などについて、シニアコンサルタントの吉村午良氏とリンカーン・トーリー氏に聞いた。

吉村氏
前年度の業績について吉村氏は、「企業のニーズが増加したことから、ヘルスケアチームのスタッフも増員して良好な成績を残せた。領域別では、医療機器、製薬、診断薬・装置の三つで成長が著しい」と説明し、トーリー氏は、「日本での震災や世界経済の影響などがあるものの、グローバルの人材関連企業における日本市場への関心は高い。製薬の中でも新薬領域ではなく、CROやジェネリック薬関連でのニーズが高く、今年度も成長する領域だと見込んでいる」と市場動向を読む。
日本市場については、ヘルスケア業界の規模は2位であり、成長性においても中国やインドなどの新興国と遜色なく、外資系企業では今後も成長が見込めるとの見方が大勢を占めているという。
日系企業、特に大手製薬企業はアライアンス提携など積極的にグローバル展開しており、それに伴って英語スキルの高い人材を求めるニーズが上昇していることから、同社の業務も増えているのが現状である。
同社は、世界のメガクラス医薬品・医療機器メーカーの9割以上と取引があるが、「企業規模にかかわらず日本への進出を計画している企業とも付き合っていける。スケールメリットを生かしていけるところは当社の強みだ」と吉村氏。

トーリー氏
医薬関連人材のニーズについてトーリー氏は、「スペシャリストを求める傾向にあることから、当社もこのニーズを的確にカバーしていきたい」とした。
ヘルスケアチームは、人材データベースを拡大させ、認知度と存在感を上げて堅実に実績を残してきた。今後は、同業他社との差別化を図るためにも、自らが優秀な人材を発掘・紹介するリファーラルビジネスを展開していく方針であり、トーリー氏は、「顧客と情報交換できる信頼される企業を目指して、つながりを強くしてサービスの拡大・充実に努めていきたい」と抱負を語った。
最後に吉村氏は、日系にも門戸を開いているので、同社の敷居は高くないと強調した。
ロバート・ウォルターズ・ジャパン
http://www.robertwalters.co.jp/pickup/prof_health.html