医薬品医療機器総合機構(PMDA)はこのほど帝京大学、就実大学の2校と連携大学院協定を締結した。PMDAは既に医薬系8大学の大学院と同協定を結んでいるが、6年制薬学教育の上に位置する4年制博士課程の大学院を対象に同協定を結んだのはこれら2校が初めて。
帝京大学大学院医学研究科・薬学研究科とは2日付、就実大学大学院医療薬学研究科とは14付で同協定を締結した。4月以降、相互の人的・知的資源を活用し、大学院生の教育研究や相互の人材交流について連携・協力する。
就実大学は4月から「大学院医療薬学研究科疾病治療薬学専攻」を開設する。同専攻の「最適薬物療法学分野」における研究領域の一つとして「臨床医薬品評価学」を設けており、ここでは医療現場の臨床試験研究体制、国内外の医薬品の評価体制などを研究課題にする計画だ。こうした研究を推進し、有能な人材を育成する上でPMDAと連携・協力する意味は大きいとしている。
就実大学はこれまでも、薬学部の講義にPMDAの職員を招聘するなど様々な連携を行ってきた。4月以降は、同専攻の大学院生がPMDAに一定期間出向いて研究を行うなどの連携が考えられるという。