◆今年度も残り少なくなってきたが、「3・11」以降の1年間は多くの貴重な経験を積んだ。未曾有の震災は、甚大な人的被害に加え、インフラでは交通網、通信網の寸断、ガソリン不足、電源喪失・節電、そして業界では製薬工場や物流センターの損壊など、同時に多重的な対応を求めてきた
◆医療界や薬業界は、誰に命令されたわけでもないのに自らの使命感に燃え、普段では考えられない行動を躊躇なく行い、高い評価を得て、医療と医薬品、その流通がいかに不可欠であるかを、改めて世に認識させた
◆しかし1年経過した今も、課題はそれこそ被災地の瓦礫のごとく山積している。瓦礫処理は遅々として進まず、街の再生計画もままならず、医療機関や薬局の再建の見通しも立たない。明るい将来が見えない日本だが、悲しみの中でも経験は積んだ
◆経験は何にも勝る。今後想定される各地での大震災に限らず、各種有事にも対応できるよう、想定外を外した万全の準備を整えておくことが、今を生きるわれわれの果たすべき役目ではないだろうか。
想定外を外した万全の準備を
2012年03月28日 (水)
‐AD‐
HEADLINE NEWS
ヘルスデーニュース‐FDA関連‐
新薬・新製品情報
企画
寄稿