英アストラゼネカとスイスの非営利団体のDNDiは、顧みられない熱帯病の新薬化合物スクリーニングで協力する契約を結んだ。
今回の契約により、DNDiはアストラゼネカから、顧みられない熱帯病のリーシュマニア病、シャーガス病、睡眠病の3疾患に対し、潜在的な活性を持つ1万5000個の化合物の提供を受け、韓国パスツール研究所で新薬候補となる化合物スクリーニングを実施する。
その上で、これら3疾患に対して活性を示す「ヒット化合物」が発見された場合、DNDiとアストラゼネカは、新薬候補になる潜在性を共同で評価する。
DNDiがアストラゼネカと協力契約を結ぶのは初めて。アストラゼネカは、1月に発表された2020年までに顧みられない熱帯病10疾患の制圧に向け、過去最大の官民パートナーシップで協調していくことを約束する「ロンドン宣言」に参加しており、今回の契約はこれに沿ったもの。