健康保険組合連合会の推計で、サラリーマンとその家族が加入する健保組合の2012年度予算を足し合わせると、5782億円の赤字になることが分かった。前年度予算と比べて全体の収支は271億円改善するが、後期高齢者支援金や前期高齢者納付金がふくらみ、5年連続で大幅な収入不足が生じる。
組合数は4月1日現在1435組合で前年度から12組合減少した。
被保険者数は約3万人増の1562万人で、平均給与が167円増の36万1370円、平均賞与が3135年減の101万0306円。被扶養者数は1388万人で約7万人減少する。
収入総額は6兆9082億円で前年度予算から5・5%伸びる見込み。全組合の4割程度が保険料率を引き上げたことや、被保険者数の拡大と平均月給の上昇によって保険料収入が増加するためだ。
保険料率については、全体の2割程度が2年連続で引き上げており、健保連は「厳しい財政状況が浮き彫りになった」としている。