日本保険薬局協会(NPhA)は14日、都内で第9回定時総会を開き、岩崎壽毅氏に代わり、新会長としてクオール社長の中村勝氏を選任した。中村氏は、他団体との連携、特に医師会との関係について「十二分に連携がとれるよう、必ず2年間でパイプ作りをしていきたい」と強い意欲を示すと共に、組織率を高め、協会の発言力強化を図りたいとした。
会長に選任された中村氏は、医師会とのパイプ作りを進めると共に、薬剤師会や製薬、医薬品卸関連団体との連携強化を引き続き重要事項に掲げると共に、薬剤師養成、薬剤師確保・教育のための若者支援にも幅広く努力する方針を示した。
また、中村氏は組織率35%を目標に組織強化を強力に進めたいとした。現在のい地域ブロック制から、支部制度へと変革を進める意向を示し、「支部が現地の薬剤師会や医師会と十分に連携できるような協会にしていきたい。そのため理事数の増員も図った」とし、改めて組織体制強化に強い意欲を示した。
さらに、次年度以降の事務局長には従来の慣例に従わず会長会社幹部を当てず、また外部から専務理事を迎えられるよう定款の一部改定も行われた。事務機能の永続性、安定化が期待される。