メディサイエンスプラニングとエムスリーは15日、資本業務提携を行うことで合意したと発表した。エムスリーは、メディサイエンスの発行済み株式の25%を取得し、筆頭株主となる。両社は協力体制を構築し、インターネットを活用したCRO、CSO事業の共同展開で差別化を狙う。
今回の資本提携により、メディサイエンスは、エムスリーの医療従事者専門サイト「m3.com」を通じ、被験者と医療機関を募集するサービス「治験君」などと組み合わせ、CRO事業の展開を図るほか、営業情報の共有や顧客を相互紹介することで、顧客との関係強化を目指す。またCSO事業では、エムスリーが提供する「MR君」を活用したコントラクトMRの派遣や、効率的にインターネットを使ったMRのディテールや学術面などを支援する人材の派遣も進める。両社の強みを生かし、協力体制を構築して共同で事業展開を加速させたい考え。
中堅CROのメディサイエンスは、SMOを傘下に持つ臨床医薬研究協会を関連会社化し、医療機関との関係強化を急ぐと共に、CSO事業の強化も進めていた。今回、約22万人の医師会員を持つ専門サイトを持ち、様々なインターネットサービスを展開するエムスリーと資本提携し、25%の出資を受けることで、同社のCRO事業は新たな段階を迎える。
エムスリーも、SMO2社を買収し、治験支援事業に本格参入しており、メディサイエンスへの資本参加でCRO、CSO事業にも自社のサービスを提供できるようになる。