薬学部6年制が完成年度を迎えた薬系67大学・学部のうち、55大学に「博士課程(4年制)」が設置され、定員255人に対し、256人が進学した。また4年制学科に設置された大学院修士課程(2年制)に続く、「博士後期課程(3年制)」には少なくとも288人が進学。全体として、いずれの課程とも進学者数は、定員をほぼ満たしていたことが本紙調査により、明らかになった。
6年制薬学教育が2006年度にスタートし、今春、初の6年制課程を修了した学生が国家試験を受験。新卒者が8182人合格(95.4%)したことは既報の通りだが、将来の薬学教育や臨床研究推進などが期待される人材育成に向け、今年度、4年制の「博士課程」が設置された。同時に4年制学科では、大学院前期修士課程(2年制)に続く、3年制の「博士後期課程」を設置する大学も多い。
調査結果から、領域としての「臨床薬学専攻」など含め“薬学”の「博士課程」は、今春6年制課程初の卒業生を輩出、大学院設置年度を迎えた67大学のうち、約8割の55大学が設置した。定員数は多いところで15人、少ないところで2人だったが、概ね3~5人に設定している大学が多かった。