◆厚生労働科学研究班「薬剤師需給動向の予測に関する研究」がまとめた2011年度の研究報告書によると、薬剤師の需要は店舗数を増やしている薬局とドラッグストアが今後も牽引し、需要に影響する要因の一つにスイッチOTCの拡大を挙げている
◆従来から第1類薬の拡大、特に生活習慣病関連のスイッチOTCを望む声は挙がっていた。しかし、厚労省の審議会では、高脂血症治療薬「エパデール」のスイッチOTC化に医学会が反対。効能・効果を健康診断などで指摘された境界領域の中性脂肪値の改善に限定し、薬剤師が健康診断のデータをもとに服薬者を選別する販売方法を想定していたが、複数の医師委員から、医師の診療を介さない販売に懸念を示す意見が相次ぎ、結論が先送りされている
◆一方、薬剤師も第1類薬の販売時に文書を用いて説明した薬局が約3割にとどまった覆面調査の結果を改めて肝に銘じる必要がある
◆第1類薬が適切に売れていないのに、薬剤師の管理下での販売を主張しても、周囲の理解を得ることは難しい。
スイッチOTC拡大は薬剤師需給に影響も
2012年06月06日 (水)
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