薬事・食品衛生審議会医薬品第二部会は20日、阪大微生物病研究会、化学及血清療法研究所が申請したDPT(ジフテリア、百日咳、破傷風混合)ワクチンに、不活化ポリオワクチンをあわせた4種混合ワクチン(DPT‐IPV)を審議する。
阪大微研の「テトラビック皮下注シリンジ」は昨年12月、化血研の「クアトロバック皮下注シリンジ」は今年1月に申請を行っていた。いずれも迅速審査扱いになっており、緊急で第二部会に上程される。
従来の生ワクチンでは、希にポリオを発症する副作用があり、厚生労働省はウイルスの毒性をなくした不活化ワクチンへの切り替えを決めていた。単独の不活化ワクチンとしては、サノフィパスツールの「イモバックスポリオ皮下注」が既に承認されており、9月から接種可能となる。DPT‐IPVは、11月の導入を目指している。