薬事・食品衛生審議会医薬品第二部会は20日、ジフテリア・百日咳・破傷風のDPTワクチンに不活化ポリオワクチン(IPV)を合わせた4種混合ワクチンの「テトラビック」「クアトロバック」の新規承認と、抗癌剤「スーテント」の適応拡大など5件の一部変更承認を了承した。IPVとして4月に承認された単抗原のイモバックスは海外で普及している野生型で強毒性のソーク株を用いるが、今回の2件はいずれも生ワクチン由来で弱毒性のセービン株による日本発の製剤で、製造工程上のリスクが低い。厚生労働省は正式承認を急ぎ、11月からの定期接種導入を目指す。
▽テトラビック皮下注シリンジ(阪大微生物病研究会):成分名は沈降精製百日せきジフテリア破傷風不活化ポリオ(セービン株)混合ワクチン。初回免疫は小児に通常1回0・5mLずつ3回を3週間以上の間隔で接種する。追加免疫は初回免疫後6カ月以上あけて0・5mLを1回接種する。再審査期間は8年。
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