シロップ剤では「味」優位
東京都が行った後発品の質に関する薬剤師アンケート調査結果によると、後発品の大きさや包装など、承認基準以外の品質や流通体制で依然として多くの不満があるものの、一部製剤では後発品の方がコンプライアンスなどの面から「品質がよい」とされるものもあることが分かった。特に、ドライシロップ、シロップ剤で後発品の方が味が良く、「小児のコンプライアンス向上につながった」とする意見が多数寄せられた。都が東京都薬剤師会への委託事業として行った「後発医薬品の質の向上推進事業」報告書で明らかになった。
都では後発品の利用が進まない要因の一つに、承認基準に含まれない製剤・包装の使い勝手、表示の識別性など「質」の問題があると推測。そこで実態を調査し、明らかになった問題点について、メーカーに改善を要望するなどして、後発品を適正に選択できる体制を整備することを目的に事業を実施した。
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