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第1類を売る体制を

2012年08月06日 (月)

◆イブプロフェンを含有する一般薬のリスク区分見直しを審議した薬食審・医薬品等安全対策部会。日薬は、現行の第2類から第1類への引き上げを求めた
◆イブプロフェンの動物実験で、胎児の動脈管収縮が報告されており、「有害事象を防ぐため」というのが理由だ。しかし、類似薬である「アスピリン」が妊娠後期の婦人を禁忌としながら、指定第2類に分類されていることもあり、主張は認められなかった
◆「かかりつけ薬局」の必要性が提唱されて久しいが、未だに一般薬を置いていない薬局は少なくない。厚労省の覆面調査では、第1類薬購入時に文書を用いて適切に説明していた薬局が3割程度にとどまり、薬剤師による情報提供の不十分さが浮き彫りとなっている
◆医薬品を安全に提供したいとの思いは理解できるが、リスク区分を第1類に引き上げたことで、医薬品へのアクセスがこれまで以上に困難になってしまっては本末転倒だ。まずは情報提供の徹底も含め、本気で第1類を売る体制を整えることが不可欠ではないか。



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