8月も後半に差しかかったが、まだまだ35℃前後の日が続くなど、引き続き十分な熱中症対策が望まれる。特に注意したいのが高齢者で、熱中症の原因や症状に対する知識が不足傾向にあることから、重度化してしまう可能性も多いという。先頃都内で開かれた第54回日本老年医学会学術集会で、京都大学医学部人間健康科学科の丸山宗一郎氏らが認知度実態調査の結果を発表した。
丸山氏らは、毎年多くの高齢者が熱中症で亡くなっているが、適切な“予防・対応”を行えば予防は可能であり、高齢者がどのような知識を、どの程度有しているかの把握を目的に調査を行った。対象は、健康イベントおよび運動教室に参加した高齢者237人(平均年齢73歳±5・8歳、男性58人、女性179人)で、うち20人が熱中症の既往歴が「ある」と回答した。
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