
都内で開かれた第23回健康食品セミナー
ロコモティブシンドローム(運動器症候群、ロコモ)とその予備軍は、現在4700万人とも言われているが、メタボリックシンドロームに比べ、消費者はもとより健康食品業界においても認知度がまだまだ低く、食品や健康食品の需要拡大にまで波及していない。NPO法人健康食品フォーラム主催、医療経済研究・社会保険福祉協会協賛による「第23回健康食品セミナー」がこのほど都内で開かれ、ロコモの現状と研究開発をめぐって、山本哲郎(TTC代表、東京大学大学院医学系研究科非常勤講師)と、星野雄一(自治医科大学整形外科教授)の両氏が、それぞれ話題を提供した。
山本氏は、ロコモに関して「バランスの良いメンテナンスが大切」として、サルコペニア(加齢性筋肉減少症)等を例に挙げて、器官を健全に維持するための食品の有用性などに触れた。サルコペニアについて、高齢化による身体活動の低下→総エネルギー代謝の減少→食欲減少から低栄養状態→加齢性の筋肉減少――という循環を挙げ、「このような悪循環から、サルコペニアになってくる」と述べた。
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