◆産学官共同で推進されている「PLGA結合型核酸の研究開発」が、経産省の今年度地域イノベーション創出実証研究補助事業に採択された。同プロジェクトは、アンジェスMG、ジーンデザイン、産業技術総合研究所、大阪大学医学部が独自技術を持ち寄り、PLGA結合型核酸の新規創出による難治性炎症性腸疾患の経口治療薬開発を目指す
◆PLGAは、生体分解・適合性のポリ共同重合体で、内部に封入された薬剤成分がPLGAの加水分解により徐々に放出されるというドラッグデリバリーシステムだ。PLGAと核酸医薬のNF‐κBデコイオリゴを結合させることで、安全で安価な難治性炎症性腸疾患(炎症性大腸炎・クローン病)の経口根治治療薬の開発が期待される
◆炎症性腸疾患は、10代後半から30代前半の男女によく発生し、対症療法と発症を繰り返した後、大腸を摘出する症例が多い。炎症性腸疾患で新規デコイ核酸の有用性が示されれば、リウマチや喘息など様々な疾患への適用拡大も可能なため、今後の研究動向が注目される。
PLGA結合型核酸の研究開発
2012年09月10日 (月)
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