
6月に就任したツムラの加藤照和社長は、本紙のインタビューに応じ、「全国の医療機関どこに行っても、西洋医学の治療の中で、漢方薬が用いられるようにしたい」と述べ、国内で漢方医療の普及に取り組む方針を示した。今後は、漢方薬の臨床エビデンスの集積と生産体制の強化を重点課題に挙げ、西洋医学と漢方医療の融合を目指していく。加藤氏は「漢方のビジネスモデルには手本がない。自ら道を開拓し事業を発展させていきたい」との決意を示した。
加藤氏は、「ここ10年で漢方薬を取り巻く環境が劇的に変わり、生産・販売数量が倍量にまで伸びてきた」と手応えを語る。日本漢方生薬製剤協会の調査結果によると、漢方薬の処方経験のある医師の割合が約9割に達するなど、漢方医療の普及が成長を後押しした。
* 全文閲覧には 薬事日報 電子版 » への申込みが必要です。