
上池氏
国立民族学博物館外来研究員の上池あつ子氏は12日、大阪医薬品協会主催の講演会で、インドで検討が進められている新しい医薬品価格規制について「当分新しい価格規制策が発表されることはないだろう」と見通しを語った。市場の実勢価格に基づき製剤の上限価格を設定する案が提示されていたが、インドの最高裁判所は製造コストに基づく価格規制にするよう勧告。骨格を練り直す必要が生じたため、政策の最終決定は先送りになったという。
インドの現行の医薬品価格規制政策は、市場規模と市場集中度を重視して選定した74成分の原薬を使用した製剤を対象にしている。医薬品市場の20%の医薬品が価格規制を受けている。
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