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【協和発酵キリン】次期主力候補「バルドキソロンメチル」、国内前期II相試験を中断

2012年10月22日 (月)

 協和発酵キリンは米リアタ・ファーマシューティカルズから導入し、腎領域の次期主力品を見据えて開発を進めてきた糖尿病性腎症治療薬「バルドキソロンメチル」(開発番号:RTA402)について、国内前期第II相臨床試験の中断を発表した。リアタの海外第III相試験(BEACON試験)で、重篤な有害事象や死亡例が多く発現。安全性に懸念があるとする独立データモニタリング委員会の勧告に従ってリアタが試験を中止したのを受けて中断を決めた。今後、BEACON試験や国内試験のデータを総合的に分析し、再開か中止を判断する。

 バルドキソロンメチルは、抗酸化因子や解毒因子の産生を促進する「Nrf2」と呼ばれる遺伝子を活性化することで組織の炎症を保護し、2型糖尿病、心血管疾患、慢性腎不全などの合併症発症を抑制する低分子化合物。リアタの米国第II相試験では被験者の90%以上に腎機能のマーカーである糸球体濾過量の改善が見られていた。


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