日本チェーンドラッグストア協会会長 関口 信行
昨年は、9月に「セルフメディケーションフォーラム」を第53回人間ドック学会学術大会とタイアップ開催しました。そして、10月には生活習慣病薬である「エパデール」のスイッチOTC化が決定されるなど、画期的な年でありました。
また、医薬品の通信・ネット販売につきましては、業界の統一見解をまとめ、より安全で、購入困難者の利便性も重視した現薬事法の改正案については、業界内外より高い評価を受けました。
さらに、調剤ポイント問題につきましては厚生労働省のクレジットカード・電子マネー禁止の結論は年度内にするとの発表から、いまだ決着がついていませんが、生活者にとっても業界にとっても保険制度にとっても、満足のいく着地点が見出せることを期待しております。
突如起こった登録販売者試験の実務経験証明の不備・不正問題については、当協会は真摯に受け止め、「対策本部」を設置し、再発防止に乗り出しました。
これらの様々な問題がある中、今年の主な活動方針は次の通りです。
セルフメディケーション推進の環境づくりを強力に行う
「セルフメディケーション前夜」と呼ぶにふさわしい状況下において、わが国の今後の医療を支えていく制度導入に向けて、業界をあげて全力で取り組む。
[1]高脂血症の予防・改善薬「エパデール」の育成活動を行う
[2]セルフメディケーションの政策提言と実現に向けた活動を行う
[3]改正薬事法100%遵守の維持活動を行う
[4]厚労省の地域医療実証実験に参画し、成果を上げる
[5]面分業調剤を推進する活動を行う