滲出性加齢黄斑変性(AMD)の新たな治療薬として、昨年11月に抗VEGF薬の硝子体内注射剤「アイリーア」が登場した。2カ月に1回と効果が長期間に持続するのが特徴。製造販売元のバイエル薬品と眼科領域のスペシャリティファーマの参天製薬が国内で共同販促し、抗VEGF薬における第1選択薬を目指す。
AMDは、網膜の中心にある黄斑に関わる疾患で、失明原因の第4位となっている。全体の約9割を占める滲出型AMD治療をめぐっては、熱レーザー治療や静脈注射剤「ビスダイン」などが用いられてきたが、主に進行抑制を目的とした治療に限られていた。その後、硝子体内注射の抗VEGF薬として、「マクジェン」「ルセンティス」が登場し、視力の改善が見込めるところまで治療法が進歩している。
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