医師や薬剤師など多職種間で情報や認識を共有することの重要性が、1月26、27日の2日間、滋賀県で開かれた日本病院薬剤師会近畿学術大会のシンポジウム「これまでのコミュニケーション、これからのコミュニケーション」で強調された。近畿大学病院安全管理部医療安全対策室の医師、辰巳陽一氏は、米国で開発された「TeamSTEPPS」の手法に基づき、多職種間の共有認識を深める技術を学ぶ研修を、同院の全スタッフを対象に実施していることを紹介した。
医療事故は様々な要因が組み合わさって起こるが、辰巳氏は「どこかで誰かが何か言ってあげたら、また気づいていたのに無視しなければ起こり得なかった事故が多い」とし、医療事故や医療紛争の多くにコミュニケーションエラーが関係していると解説した。
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