ケンコーコムが取引先集め報告会
後藤氏
健康関連商品をインターネットで販売するケンコーコム(後藤玄利社長)は1月29日、取引メーカー・卸関係者ら約100人を集め、先の最高裁判決によって第1類・第2類医薬品のネット販売を再開したことを記念する報告会を都内で開催した。後藤社長は、2009年に東京地裁に提訴してから、先月の最高裁判決に至るまでの経緯等を説明。「勝訴となり、販売が再開できたから“万歳”ということではない。今後、ネット販売という手段の一層の普及、日々進化を続ける情報通信技術の中で、いかにして患者への安全性を高めるかということに際限なく努力していくことが重要。業界を挙げて取り組み続けなければならないと思っている」とし、早急なルール作りへ前向きな姿勢を示した。
後藤氏は、「省令により医薬品ネット販売を一律禁止することは、薬事法で委任されている範囲を超えた規制であるということが、今回の判決の要旨だ」と説明。「とにかくネットか対面のどちらがいいかを、ひたすら禅問答のように繰り返すのではなく、患者に必要なことは一体何であるか。それに向けてネットでそれを実現できるかを話し合っていくべき──ということが裁判所の方でも指摘されていた」と述べた。
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