中央社会保険医療協議会は12日、薬価専門部会を開き、次期薬価制度改革に向けた議論をスタートさせた。この日の部会では、検討課題に位置づける後発品の品質確保に向けた取り組みなどについて参考人から説明を受けた。委員からは、現場医師の経験に基づくデータも踏まえて品質を議論する必要性や後発品薬価のバラツキ是正を求める意見が出た。
後発品の品質確保の取り組みについては、5月15日の中医協総会で、委員から具体例を示すよう提案があった。参考人として出席した沢井製薬の岩佐孝常務取締役が、後発品の承認取得に向けた生物学的同等性試験や再評価を実施している品質保証体制を説明。明治薬科大学の緒方宏泰名誉教授も参考人として出席し、製剤の違いによる効果や作用の変化など、後発品の有効性・安全性について考え方を述べた。
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