科学技術振興機構(JST)の知的財産戦略センターは、過去十数年の大学知財関連施策を振り返り、「知的財産戦略委員会提言」をまとめた。大学知財に今後求められるビジョンと、その達成に向けた各セクター(政府、大学・TLO、JST)の役割を示した。これからの大学知財ビジョンとしては、▽将来の活用を見据えた知財戦略の策定▽わが国の研究成果を強固な知財として内外に確保し、ライセンスなどを通じ広く国民に還元すべき――ことなどを挙げている。
大学の知財活動は、特許出願件数や保有特許数の増加や、民間企業からの共同研究費受入額、特許権の実施件数の増加など、活発化している。一方で、保有特許急増によるコスト増、大学発ベンチャーの年間設立件数の減少、未利用特許の増大などが懸念材料となっている。
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