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【CSOのいま】全方位外交のCSOサービス‐ファーマネットワーク

2013年8月29日 (木)

片岡惠連社長

片岡惠連社長

 多様化する製薬企業のニーズに対応し、“全方位外交”のCSOサービスを標榜するファーマネットワーク。約40社の製薬企業と取引があり、進行しているプロジェクトは50件に達する。派遣から受託まで案件の多彩さは、市場価値の高いMRを生み出す源泉にもなっている。CMRが自己実現できる環境づくりにも積極的で、人事制度やキャリア形成支援制度も整備。10月にはイーピーエスのグループ会社「メディカルライン」と統合するなど新たな展開にも踏み出す予定だ。片岡惠連社長にCSO事業の現況を聞いた。


 製薬企業がCSOに求めるニーズは、まず何よりも「良い人材(サービスの質)」だが、同時に「コスト」や「柔軟性」「プロジェクト・マネジメント力」を実現することも必要になってくる。

 当社では、これらの製薬企業のニーズを案件ごとに組み合わせたサービスを提供している。クライアントである製薬企業の数は限られており、「広く浅く」だけではなく「広く深く」も追求していく必要があると思っている。

 だからこそ、長期収載品やジェネリック医薬品など特許切れ製品を扱うエスタブリッシュ領域から、癌などのスペシャリティケア領域、さらには当社が得意とする市販後調査(PMS)の受託など、多様化する製薬企業のニーズに“全方位外交”で臨みたい。

 現在、約40社の製薬企業との間で約50のプロジェクトが進行している。様々なクライアント、幅広い疾患領域、サービスの内容など、プロジェクトに多様性があることで、CMRは自分の強みを生かすことができるキャリアを選択でき、それがモチベーションに直結し、当社のサービスの質を上げることにつながっている。市場価値の高いMRを育成するため、それぞれのスキル・経験・志向に応じて、様々なキャリアパスを提示し、結果的に人材のダイバーシティにつなげる。シニアMRや女性MRに対しては、製薬企業へのフレキシブルリソースとして、彼らの強みを最大限発揮できる環境を提供できるようにした。

 人事制度では、MRの成果に応じた給与体系として「等級制度」を設けた。経験年数やパフォーマンス評価などの客観的な評価要件を設定し、それをクリアすると等級が一つ上がり、報酬が増える仕組みとなっている。

 キャリア形成を支援する体制も整えた。昨年10月には、CMR一人ひとりの志向をヒアリングし、それぞれに最適なキャリアを提供していくための専任部署として「キャリア開発室」を設置した。当社で経験を積み、自らの市場価値を高めていけるようにキャリア開発室がプロジェクト開始時からきめ細かな面談を行い、CMRのモチベーションや能力開発を喚起するフォローを行っている。

 こうして収集した情報を全社的に共有していくための展開として、職歴や経験したプロジェクトの内容、MRとしての成果や実績、本人の志向などの情報を集約したデータベースを開発しており、間もなく本格稼働に入る予定だ。

 こうしたツールを土台に、CMRの次の配属先として、CSO案件からイーピーエスグループ案件までを含めたマッチングを行うほか、CMRの能力開発支援を行うことで、提供するサービスのさらなる質の向上を目指していく。

 新生ファーマネットワークが誕生して3年半が経過したが、CSO事業としての一定の仕組みはできたと感じる。

 今後のテーマは、MRの能力開発の仕組みをうまく運用しながら、さらにサービス品質を強化していくこと。MR業務の範疇にとどまらず、最新の業界動向などを把握できるキャリア研修も実施し、早い段階から自らの職業デザインを深く考える視点を養えるようにする。自律性の高い人材を揃えたCSOになれれば、さらに顧客ニーズや顧客が抱える課題を解決するための多種多様な支援サービスを発展させることが可能だと思う。


この記事は、薬事日報2013年5月10日号に掲載された記事です。




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