ロート製薬は、これからの寒い季節に増えてくる、繰り返しがちなかゆみを伴う乾燥肌対策として、「メンソレータムへパソフトクリーム」(第2類医薬品)を新発売した。ヘパリン類似物質(保湿剤)と、ジフェンヒドラミン(抗ヒスタミン剤)の二つの成分を配合した日本初の処方設計で、かきむしる前の乾燥肌をしっかり治療する。
乾燥肌は、年齢による皮脂分泌の減少や、乾燥による皮膚のバリア機能低下の状態に、気温の変化や衣服の摩擦などの外部刺激が加わることで発症する。進行すると、ちょっとした刺激でもかきむしりたくなるようなかゆみが生じ、特に就寝中で気になるという人が多い。
「メンソレータムへパソフトクリーム」は、ヘパリン類似物質と、ジフェンヒドラミンの二つの成分を配合。かゆみを抑えながら肌本来の水分保持機能を回復させることで、気になるかき跡を修復しながら、かゆい乾燥肌を治療する。尿素無配合、無着色、無香料、非ステロイドの伸びの良いべたつかない使用感のクリームで、子どもから大人まで幅広く使える。
税込み希望小売価格は、ジャータイプ(85g)が1680円、チューブタイプ(50g)が1155円。
同社調査によると、秋冬の皮膚用薬市場は2012年度が約460億円で、ここ数年は横ばい傾向にあるという。カテゴリー別の市場内訳では、ステロイド剤、殺菌消毒剤に次いで「かゆみ・保湿」関連は13%と大きな割合を占めており、「かゆみを抑えながら肌本来の水分保持機能を回復させる、気になるかき跡を修復しながらかゆい乾燥肌をしっかり治療する──という新提案で、冬場の乾燥肌対策に悩む需要を取り込みたい」(同社)考えだ。