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介護事業企業のコマーシャル

2007年06月13日 (水)

◆当然のことだが、あれほどテレビで目にしていたコムスンのコマーシャルを目にしなくなった。イメージによる利益優先の事業戦略が崩壊した証である。ここぞとばかりに、他の介護事業企業がコマーシャルを頻繁に流し、攻勢を掛けている
◆介護事業の悪化したイメージを払拭する目的があるのだろうが、最大手が沈んだこの機に、自社グループの拡大を目論んでいるとも受け取られかねない
◆仕事で生計を立てている限り、収益を上げて自らの生活を豊かにしようと願うのは人間の常であり、致し方ないことだ。しかし、医療、介護、民間保険の年金を含む福祉事業分野に携わる仕事は、相手が健康や生活に不安を抱えている弱者であることを忘れてはならない
◆高齢化が加速して市場規模は拡大するが、適正な範囲内の利益で人々に貢献するという志を持たぬ者は、この分野から去るべきだ。制度上の課題も創設時から指摘されていたが、この事件を機に、抜本的見直しを行う必要があるのではないだろうか。制度、仕組み上の問題を放っておいた第二の年金とならぬようにと思うばかり。



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